喫煙と並んで、大量の飲酒は健康をおかすリスクを高めます。確かに適量の飲酒であれば、かえって血流を良くしたり、気持ちをほぐしてストレス発散になるなど、プラスの面を持っています。社会人であればコミュニケーションとして、どうしても飲まなければならないというシーンは多いでしょう。しかし、そうではなく、毎日大量に飲酒を続けている人だと健康被害が心配になります。
大量の飲酒の目安は、アルコール15度前後を一日3合(540ml)くらい毎日飲み続けている状態を指します。アルコールの何が問題になるかというと、アルコールを処理する肝臓に膨大な負担がかかってしまうという事です。肝臓は沈黙の臓器とも言われるほど、病気の進行が分かりづらい器官です。肝機能が落ちてしまうと、体のあらゆる場所に支障が出てきます。
人間ドックで見つかる肝臓疾患は、アルコール被害でも多い病気の一つです。また、アルコールには脂質の高いおつまみがマッチするということで、食べ過ぎて肥満・高脂血症・糖尿病などのリスクを高くしてしまうことも問題になります。お酒を毎日大量に飲んでいる人が受けておきたい人間ドックとして、血圧測定・血液検査・腹部エコー・直腸指診・胃バリウム・大腸内視鏡・腹部CTなどがあります。肝臓に対しての特別な人間ドックはないのかと疑問に思うかもしれませんが、肝臓は血液検査の結果によってだいたいの機能が把握出来ます。
また、腹部エコーと腹部CT検査で肝臓を調べることが出来ます。